今回は、株式会社ハイデイ日高の代表取締役会長 神田正 氏 の講演で「地域の人の笑顔のために ~お客様も従業員も幸せにする人情経営を目指す~」というテーマでした。
神田会長の若い時からのご苦労、一度倒産も経験した中から、人との出会いで、借入ができ、弟と妹の夫との3人で経営を行いここまで大きくしてきた経緯を聞くことができ、とても良い内容でした。
会長曰く、70%は『運』 ≒人との出会い で自分は成功したとのことでした。
ラーメン屋をちょうど辞める人がいて、声を掛けられたり、ふと訪れた大宮で、いい空き店舗に出会ったり、そして、1人ではなく弟と妹の夫という2人に出会えて、その2人と一緒にやって来れたから成功できた。自分は本当に運がいい、いい出会いに恵まれた、と。
いやー、しかし、運がいい、と神田会長は謙虚におっしゃるのですが、その運を呼び込む何かがなければここまで成功はできないのだろうと思います。
その一つが、会長が次に大事だという『情熱』があったということだと思います。
最初の経営でも深夜2時・3時まで店を開いて、毎日睡眠時間は4時間くらいで営業してた。
人よりもより努力をしようという姿勢、強い気持ちがあった。
そして、1店舗のころから、自分は3店舗、5店舗にしたいんだ、と強く思っていて、それが毎日、夢に出てくるくらい、強く思っていた。
それが、結果具現化された。神田会長曰く、能力なんて大差はない、強い情熱があれば叶う、と。
おそらく、この神田会長の情熱が、人との出会い、という運を引き寄せているのだろうと思います。
神田会長の情熱や人柄をみて、閉めるラーメン店があるからと任されたり、ほかの2人に熱く夢を語り続けるからこそ、まだ1店舗なのに信じてついていく気にさせてしまう、それが、神田会長の言う運の正体ではないかと思いました。
そして、最後に必要なのは戦略と決断 ということでした。
この戦略も、やはりちゃんとしたものでした。
日高屋の場合には他店ではやっていない深夜営業をいち早く行っていた。
そのきっかけは屋台だったそうです。
昔は屋台がたくさんあったが、それが、だんだん規則が厳しくなってなくなっていった。深夜に食べたい人たちはどこに行ったんだろう、ということではじめて行った。
場所も家賃が高いにもかかわらず駅の近くで。
これも、他のラーメン店は家賃が気になるため、駅から徒歩何分のところにあるのとは大違い。
人がやらないことをいち早くやって、結果成功をしているのだと思います。
場所も関東圏に限って出店することで工場からの配送費用などを節約して低価格を維持しているともおっしゃっていました。
最近は、ちょい飲み をメインにしているそうです。
日高屋はアルコール率が14%くらいの売上に占めるそうで、牛丼屋などにくらべて圧倒的に高い比率で売り上げを伸ばしています。
やはり『運』だけではなく『戦略』も大事なのです。
ライバルは 『時代の変化』 とのことです。
今後の日高屋の発展にますます目が離せないな、と思いました。
講演会と懇親会のあとの帰りに、セミナーにいった支部の仲間と日高屋でちょい飲みをして帰ったのは言うまでもありません。
越谷市の税理士事務所 鴫村税務会計事務所