リアル下町ロケットこと「株式会社植松電機」さんの研修、第2弾②の続きとなります。
第2弾②の最後に、スタッフのほとんどが文系出身という話を書きましたが、その理由はこうおっしゃっておりました。
「理系の人は専門分野が決まっていて、私は○○工学専門なのでロケットは分からない、できないと言ってすぐ諦める人が多い。文系の人はそもそも理系のことは何も分からないので、分からないので教えて下さい、とりあえずやってみますと言う人が多い」
「そもそもロケットの作り方なんて誰も分からないので、積極的にとりあえず分からないながらやる人を集めた。」
と、おっしゃっておりました。
もちろん理系の方の中でも非常に優秀なうえに新しいことに積極的に取り組む人もいると思いますが、植松専務のこの考え方は面白いと感じました。
この考え方のもとになっていると思うのが、植松専務の次の言葉でした。
「初めてのことは失敗する。そして人生は初めてのことしか経験しない。つまり人は必ず失敗する。従って失敗に対して罰を与えない」
ロケット作りという未知のことは誰もわからないし初めてのこと、失敗して当たり前なので、失敗を恐れず積極的に取り組む人を大事にしているのだと思います。
植松専務はこの考え方をもとに、現在、見学にくる子供たちにロケット製作の体験をしてもらっているそうです。
そこでは、ロケットの作り方をほとんど教えず、「回りでうまく作れている人たちのをカンニングをしろ。学校ではカンニングすると怒られるが、社会に出たら見て盗む能力が必ず必要となる」
と言って、失敗を恐れず、自分たちの力だけで未知のものを作り、失敗の悔しさと成功の喜びを学んでもらっているそうです。
(ちなみに植松電機がある赤平市の人口は約11,000人ですが、見学者は年間約18,000人に及ぶそうです。)
そして植松専務が最も嫌いな言葉、言わないように気をつけている言葉は、
「どーせ無理」
という言葉でした。この言葉を発した途端、思考がそこで止まり何も考えなくなると。
この言葉は、自信の剥奪の連鎖を引き起こす、とも話しておりました。
また意見について、否定や反対はアドバイスではない。アドバイスという言葉は「アド(add)」が付いているように何か情報などを「追加する」ことである。
従って「どーせ無理」といって否定、判定するのではなく、
「だったら、こうしてみたら!」
とアドバイスすることが大事とおっしゃておりました。
これはアドバイスする立場である私も非常に考えさせられる言葉でした。
長くなったので、「夢を実現させる方法」は次回で・・・
第2弾④に続く・・・
越谷市・春日部市の税理士 鴫村税務会計事務所